エンディングノートの効力とは?書き方や効果、遺言書と比較した違いについて行政書士が解説!

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遺言と比較しながら、エンディングノートの意味と具体的な書き方を理解しよう!

 

「最近流行の終活でエンディングノートってよく耳にするけど、遺言と何が違うの」

「エンディングノートの書き方に決まりがあるのかしら」

「法的にエンディングノートって有効なの」

 

皆様も、近年の終活ブームでエンディングノートという言葉を聞いた事があると思います。

もう一つの人生最後のメッセージである遺言と比較しながら、エンディングノートの意味と具体的な書き方を、横浜市の長岡行政書士事務所のメンバーと一緒に理解しましょう。

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エンディングノートと遺言書の4つの違い

エンディングノートと遺言書の4つの違いについて見ていきましょう。

横浜市の長岡行政書士事務所に所属するひまりとマキの凸凹コンビは今日も元気です。

ひまり:「あれ、マキさん、朝っぱらから何を見てニヤニヤしてるの、いやーね」

 

マキ:「おはようございます、ひよりさん。御朱印帳ですよ。週末にパワースポットの有名神社に行って御朱印ゲットです!」

 

ひまり:「私はひまりね、ひよりじゃなくて。ふーん・・・年の割にはシブい趣味ね・・・」

 

マキ:「何を言ってるんですか! 今は老若男女問わず御朱印集めがブームなんですよ! もうこの御朱印のデザインなんて素敵すぎてうっとりです・・・

そうそう、ところで、同じ御朱印サークルの友達が断捨離とか終活に興味があって、エンディングノートについて知りたがってるんですけど、ひより先輩はエンディングノートにお詳しいですか?」

 

ひまり:「もちろん知ってるけど・・・マキさん、社会人は人に聞く前にまずは自分で調べるものよ。そもそも私が入所したての頃はオニのような先輩がいて」

 

マキ:「あ、ひより先輩、そういえばパウンドケーキの新作焼いてきたんですぅ。紅茶も入れてきますぅ。砂糖は三つでミルクはたっぷり、ですよね」

 

ひまり:「あ、あら。そう・・・エンディングノートについて知りたいんでしたっけ?」

 

マキ:「はい! そういうチョロいとことが大好きです!」

 

ひまり:「ん? なんか言った? まあいいや、エンディングノートについて遺言と比較しながら学んでいきましょう。どちらも残された人に向けて送る人生最後のメッセージだけど、遺言とエンディングノートでは意味も書き方もだいぶ違います」

 

マキ:「わかりました、是非お願いします!」

エンディングノートと遺言書の違いとしては、次の4つを知る必要があります。

  • エンディングノートに法的効力はない
  • エンディングノートに形式の決まりはない
  • エンディングノートに書く内容は自由に決められる
  • エンディングノートは生前でも死後もすぐに内容を確認できる

エンディングノートに法的効力はない

ひまり:「まず、エンディングノートには法的効力がありません。自身の死後の相続手続きなどのことについてエンディングノートに書いておけばお願いすることはできても、強制させることはできないです」

 

法的要件を満たしている遺言書には、法的な効力があるため、基本的には遺言書の内容に沿って相続手続きが進められます。

一方、エンディングノートに書かれていることは、あくまでも「お願い」ということです。

 

マキ:「エンディングノートには法的拘束力がないのであれば、なぜ書く必要があるのでしょうか」

 

ひまり:「たとえエンディングノートには法的拘束力がなくても、残された遺族は故人の想いを知ることができます。故人の想いを知れば遺産分割に納得をしてくれたり、相続に関するトラブルも回避できます。似たような故人の想いを伝える手段としては付言事項もありますので、参照にしてください」

 

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マキ:「なるほど。あと、エンディングノートを書くことで自身のこれまでの人生の見直しになったり、改めて感謝の気持ちが湧いてきたりといったこともあるかもしれませんね」

 

ひまり:「そうね。一方で遺言書には法的効力があるため、相続財産の分割の仕方などについて、遺言書の内容に従わせることができます。」

エンディングノートに形式の決まりはない

ひまり:「エンディングノートに形式の決まりはありません。市販のエンディングノートのひな型を使ったり、自書ではなくPCやスマホで作成したりすることも可能です」

 

マキ:「ずいぶん自由なんですね」

 

ひまり:「一方で、遺言書は決められた形式で書かなければなりません。決められた形式以外の書き方をした遺言書は法的効力を持たないため無効となってしまいます。遺言の形式に関しては以下のリンクも参考にしてみてください」

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エンディングノートに書く内容は自由に決められる

ひまり:「そして、、遺言書は基本的に預貯金や不動産などプラスの財産、ローンなどマイナスの財産をはじめとした遺産を誰にどのように渡すかを記載することになるのに対して、エンディングノートに書く内容は自由です。あとで実際にエンディングノートの具体的な書き方を学んだ時に、書いておくべきお勧めのポイントを紹介します」

 

マキ:「ありがとうございます。うーん、エンディングノートって、まさしくノートなんですね」

 

ひまり:「そう、エンディングノートはとにかく自由に書けるノートなのです。

遺言書は相続財産の処理に関して書かれていなければ無効となるので、注意してください

遺言は法的拘束力があるので、厳格な形式に沿ったものでないと内容が不明瞭になるおそれがあるからです」

エンディングノートは生前でも死後もすぐに内容を確認できる

マキ:「そういえば自筆証書遺言だと、なんとかって言う裁判所の手続きを経ないと開封できないんですよね」

 

ひまり:「家庭裁判所の検認という手続きね。検認とは、相続人に対し遺言の存在及びその内容を知らせるとともに、遺言書の偽造・変造を防止するための手続きです。勝手に開封してしまうと過料という罰金を科される可能性があります」

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マキ:「遺言書を見つけても、すぐに開封できないのはもどかしいですね」

 

ひまり:「その点エンディングノートなら、死後すぐにでも、もしくは生前でも確認ができます。亡くなった方の希望をすぐに知ることができますし、意識不明の状態になってしまった場合にも内容を知ることができるので遺族にとっては助かります」

エンディングノートに書くべき項目

ひまり:「では、実際にどうやってエンディングノートを書くのかを学んでいきましょう」

 

マキ:「はい、メモの用意はばっちりです!」

ひまり:「先ほどエンディングノートは自由に書いていいと説明しましたが、そういわれると逆に何を書けばよいのか悩んでしまいますよね。なので、ここからはエンディングノートに書いておいたほうがいいおすすめの項目を紹介します」

  • 自分に関する情報(氏名、本籍、生年月日、家族構成、趣味、大切な思い出など)
  • 家族や友人への感謝の言葉
  • 遺言書の有無、保管場所、遺言書の種類(自筆証書遺言、公正証書遺言など)
  • 財産や資産(預貯金、銀行名、口座番号、残高、資産の種類、ローンなど)
  • 葬儀についての希望(誰を呼ぶか、遺影、形式など)
  • ペットについて(名前、性格、次の引き取り手、かかりつけの病院など)
  • 医療や介護の希望
  • 親しい人の連絡先
  • パソコンやスマホのID・パスワード

これらの項目の中でも、とくに意識するべき項目について詳しく見ていきましょう。 

自分に関する情報

マキ:「エンディングノートに自分の基本情報を書くのはなぜでしょうか」

 

ひまり:「亡くなった後の手続きに必要だからです。亡くなった後はどうしてもバタバタしてしまうので、エンディングノートにまとめてあると遺族が助かります」

氏名、本籍、生年月日、家族構成、趣味を書いておけば残された家族が自分の死後手続きを進めやすくなります。とくに本籍が遠方になっている場合などは、エンディングノートで伝えておいた方が安心です。

遺言書の有無・保管場所・種類

マキ:「なるほど、では遺言書について書くのはなぜですか」

 

ひまり:「たとえ本人が遺言書を書いているとしても、遺族は遺言書があるかどうか不明なケースが多いのです。エンディングノートに遺言書の有無とその保管場所を書いておけば家族や親族の混乱を避けることができます」

 

マキ:「ふーん・・・なんかエンディングノートって、見ればなんでもわかる便利ノート、って感じですね」

 

ひまり:「そう、その通り。残された人にとってはとても便利でありがたいノートです。だから終活の一環としてこれだけエンディングノートが注目を集めてるのですよ」

せっかく遺言書を書いても、見つけてもらえなければ内容を実現してもらえません。

もし遺産分割協議による相続手続きを進めたあとに遺言書が見つかると、手続きのやり直しなどが発生して相続人が苦労するかもしれません。

遺言書を残しているのであれば、エンディングノートに保管場所・種類(公正証書遺言なのか自筆証書遺言なのか)を書いておきましょう。

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ペットの情報

マキ:「なるほど、納得です。ん?エンディングノートにはペットについても書くのですか?」

 

ひまり:「ペットを飼っている方は、ペットの面倒は誰に見てほしいかとか、ペットをどのように扱ってほしいのかなどの希望を書いておくべきです。仮にぺットについて書いていなかった場合、ペットを手放すことになったり、希望していた人に引き取ってもらえなかったりすることがあるからです」

 

マキ:「そっか、ペットは自分でしゃべることができないし、これまでどういう扱いを受けてきたのか遺族の人ではわからないからですね」

ペットの情報として、名前、性格、次の引き取り手、かかりつけの病院などもエンディングノートに記載しておくと安心です。

パソコンやスマホのID・パスワード

ひまり:「あと、もしかしたらマキさんもニュースで見たことがあるかもしれないけど、最近特に問題になってるのがパソコンやスマホのIDやパスワードがわからないのでデジタルデータが引き継げないという問題です」

 

マキ:「知ってます! パソコンのパスワードを教えてくれないまま亡くなってしまったので、せっかくの思い出の写真や大切な金融資産情報取り出せないケースが増えているって聞きました」

 

ひまり:「そうです。なので、そういった事態を防ぐためにも実物の遺産だけでなく、デジタルデータに関してもIDやパスワードをまとめて書いておくことが大切です」

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エンディングノートを書くときの注意点     

ひまり:「さて、最後にエンディングノートに関する注意点を解説します。せっかくエンディングノートを作っても、以下のポイントが守れていないと家族や親族の負担の軽減とはなりません」

エンディングノートを書くときは、次の3つの点に注意してください。

  • エンディングノートの保管場所を知らせておく
  • 一度書いた後も見直す     
  • 家族と相談しながら書く

 それぞれの注意点について解説します。

エンディングノートの保管場所を知らせておく

ひまり:「エンディングノートを作成したら、必ず保管場所を家族や親族に知らせておきましょう。あらかじめ家族にエンディングノートを渡しておいたり、身内が見つけやすい棚に置いたりしておくのもおすすめです」

 

マキ:「せっかくエンディングノートを作成していても、家族の手に渡らなければ作った意味がないですからね」

一度書いた後も見直す     

ひまり:「エンディングノートはあくまでも書いた時点での本人を切り取ったものなので、時間が経つにつれて財産や健康状態、伝えたいことや考え方なども変わります。定期的にエンディングノートの内容を見直し、変更したい部分があれば修正するようにしましょう」

 

マキ:「エンディングノートは、遺言に比べて生前に訂正することも容易なんでしたよね。確かに常に最新の状態にアップデートしておくべきですね」

家族と相談しながら書く

ひまり:「家族と相談しながらエンディングノートを書いてみてもいいでしょう。家族と相談することで、今後何を準備するべきなのか、優先して取り掛かるべきことは何かが見えてきます。葬儀や介護、医療などに対する家族の意見を事前にもらっておけば、家族と意見がぶつかったり、あなたの希望が通らなかったりといったトラブルも防げます」

 

マキ:「さっき私はエンディングノートの事を見れば何でもわかる便利ノート、って言いましたが、このエンディングノートを基に家族で話し合いをする土台にもなるんですね。本日はエンディングノートに関し色々教えていただき誠にありがとうございました! 」

 

ひまり:「次のケーキはオレンジピールがもうちょっと効いてるやつにしてね!」

 

 

エンディングノートと遺言書はそれぞれの特徴を理解して活用しよう

エンディングノートは自分の考えや希望を書くだけでなく、残された遺族が困らないように情報をまとめたり、家族で話し合いをするときの土台となるものです。

自由に書き直しができるので、エンディングノートを最新の状態に保つようにしましょう。

ただ、エンディングノートには法的拘束力がありません。

法的効力を持たせて相続財産の分割したい場合は、遺言書を活用しましょう。

ただし、遺言書は法的要件を満たしていなければ無効となってしまいます。もし遺言書の作成方法に不安のある方は、ぜひ一度、横浜市の長岡行政書士事務所にご相談ください。

遺言とエンディングノートを組み合わせることでより良い相続を達成するためにお手伝いいたします。初回相談は無料です。

 

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行政書士 長岡 真也
この記事の執筆・監修者:長岡 真也(行政書士)
神奈川県行政書士会所属(第12091446号)
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