横浜の遺言相談のプロとして|行政書士・長岡真也ドキュメントインタビュー

依頼者の『納得感』を高める行政書士へ

横浜の遺言作成相談 長岡行政書士事務所 長岡真也

神奈川県横浜市、横浜ブルーライン「港南中央駅」よりほど近い場所で、遺言、相続を中心に行政書士業務を担う長岡行政書士事務所。所長として率いるのは、行政書士歴12年の長岡真也氏だ。印鑑1本で、負担のない相続手続、遺言書作成を行うというポリシーのもと、横浜中心に多くの依頼者が訪れる。長岡氏の原点となったのは、自身の相続体験だ。開業して以降も初心を忘れることなく、依頼者に寄り添う姿勢を保ち続ける長岡氏。そのモチベーションの源になるのは何か。日々の業務、そして依頼者への想いについて、詳しく話を聞いた。

(取材・文:新田哲嗣)

導かれるように行政書士の道へ

行政書士の勉強

行政書士登録証

横浜の水道屋から行政書士へ

行政書士になる前は、どのようなご生活だったのですか?

高校を卒業して1年ほど、いくつかアルバイトを経験し、19歳のころに水道工事を手掛ける会社へ正社員入社しました。父も水道工事の仕事をしていましたが、縁故採用ではなく、父とはまったくつながりのない大手に入社したんです。

父とは関係性に少々思うものがある間柄でしたが、いずれ事業を継ぐかもしれないというビジョンは多少なりともあったので、修行の一環にもなるな、と。

実は恥ずかしながら、高校時代は真面目とは言えない学生生活を送っていまして(笑) 同時に、どんな職業に向いているのかわからず、胸を張って自信があると言えるものもありませんでした。ですが、正社員になり、責任ある中で9年間、水道工事に携わらせていただき、水道にまつわる一通りのことができる一人前に育てていただけました。

そこから水道工事の道ではなく、行政書士になろうと?

ターニングポイントとなったのは、父が体調を崩したことでした。

前職の会社に就職して1年ほど経ち、私が22歳くらいのことにだんだんと調子を崩すようになってしまったのです。そこから数年、当時の会社で社員を続けていくべきか、家族の環境に合わせられるよう転職するかなど、悩む時期がしばらく続きました。

最終的には、自分自身、会社員というよりは一事業者に向いているのではないかということを自覚するようになり、起業関連の書籍に自然と手が伸びるようになったのです。

もっとも、そのころは何の事業で独立するかなどは決めきれていない、まだ漠然とした状態。なので、雑食的に起業のための情報を叩き込んでいました。

例えば「社長になるなら財務諸表は読めないといけない」と思えば簿記を勉強する。「企業法務は理解すべきだ」と考えれば、今度はそちらに没頭する。そんな折、企業法務に関連して会社法などを調べていくうち、行政書士という国家資格があることを知ったのです。そのときに何かに導かれるように「これだ!」と感じたんですね。

2回目の試験で行政書士試験に合格・開業

いざ行政書士の国家試験に挑むと決意し、かなり勉強なさったのでは?

私は2回目の試験でクリアしたのですが、1回目は右も左もわからず、成績もさんざん。正直に言うと、箸にも棒にもかからないような結果に終わってしまったんですね。それが悔しくてたまらなくて。自分の甘さを全部否定して、とことんやってやろうと火が付いたんです。

当時まだ前職の会社にいましたので、フルタイム+残業で1日のうち12~13時間は仕事に時間をとられてしまいます。睡眠や食事など生活に必要な最低限の時間以外はすべて勉強に充てていたと言っても過言ではありません。遊びや飲み会のお誘いはすべて遠慮させていただき、死に物狂いで勉強をした当時の感覚は、今でもありありとよみがえります。

もっとも試験に合格したとて、行政書士として、依頼者のご要望に高いレベルで応えるためにも継続が必須。開業してしばらくの間も、猛勉強の日々を続けていました。会社員と兼業で1年ほど、そこからの完全独立でした。

実体験から遺言・相続を軸にした行政書士事務所を運営

遺言、相続の実体験

 

地元・横浜で開業なさったわけですが、長岡行政書士から見て、横浜はどんなところですか?

子どもの頃から見てきた街ですから、やはり愛着がある街ですよね。都会的で最先端な部分もありますが、市街地から少し離れると、住宅街や、木々が生い茂る山林地域もあります。人が生活するうえで、とてもバランスがいいエリアだと感じます。

行政書士という視点で見ると、遺言や相続、各種許認可申請など一般的な行政書士の仕事はもちろんですが、都市部を外れると農地転用のニーズもありますし、行政書士として、幅広く活躍できるポテンシャルを秘めたエリアだと感じます。

もっとも私の場合は、遺言や相続を軸として業務にあたっていますので、都市部だから、郊外だからというご依頼の区分けはあまり感じませんね。

父の相続で苦労した経験

遺言や相続を軸になさっているのは、やはりお父様の相続がルーツなのでしょうか?

闘病生活をしていた父が亡くなったのは、私が23歳の頃でした。当時はまだ法律の勉強をしていなかった時期ですので、相続についても何をどうしればいいか、さっぱりわからなかったんです。

「子なので、相続をする立場にあるんだろうけど、誰に相談したらいいんだ? そもそも相続人は自分のほかに誰がいるんだ?」と真剣に悩むほどに。

わが身をもって一連の相続手続を体験したため、「自分の他にも、相続の細かいところがわからず、不安を抱く方は少なくないんだろうな」と想像しやすくあったのですね。今となっては、その経験は父から将来の私への贈り物のようなものだったのかもしれないと感じることもあります。

個人の悩みを解決できる行政書士へ

ほかにも、水道工事の業務経験から、顔を合わせながら仕事をすることが自分によく合っていると自覚していたことも影響しています。工事自体は、BtoBではなくBtoCで個人のお悩みを解決するものでしたので、法人ではなく個人の悩み解決へ挑むことが自分のモチベーションを上げていくとわかっていましたから。

相続や遺言の相談は依頼者の方の想いが乗っている

遺言書

家系図

遺言や相続相談は年中無休だからこその電話

遺言、相続で特に印象深かったエピソードを教えてください。

遺言、相続の依頼案件は、それぞれ依頼者の方の想いが乗っていますので、どれも心に残るものです。特に印象深かったのは余命宣告を受けた方の遺言を作成したことですね。

とある年の大晦日。私がその年最後の仕事を終えて、帰路、ひとりで食事をしていたときでした。突然、携帯電話に公衆電話からの着信通知があったのです。公衆電話からの着信は普段とることがないのですが、何か違和感を覚えて電話に出ると、「今病院にいるのですが、余命宣告を受けたので、一刻も早く遺言を作りたい」と。

そこからすぐ病院に向かい、依頼者の方にお会いしたのです。もちろん役所なども年末年始のお休みに入っていますので、すぐに必要書類を取りそろえることはできませんでしたので、年が明けて大至急、各種証明書などの段取りをするという特急仕事です。

遺言書は通常1ヶ月前後は作成に必要なのですが、無我夢中で早く作りまして。1月中旬には遺言書を完成させ、お届けできました。その方のご病状は日増しに悪化する一方でしたが、遺言書を手に取っていただいたときの、あの安心した表情…。今でも忘れることはできないですね。

その方は、その後2週間ほどでお亡くなりになりましたので、本当に間に合ってよかったと時折思い返しています。

本人の将来を考え任意後見契約を締結

ご本人だけでなく、ご遺族の方々も安心なさったことでしょうね…。

その依頼者の方とは任意後見契約を結び、後見人も務めていましたので、お亡くなりになった後、ご葬儀の段取りも私が行いました。

守秘義務上、あまり詳しくは申し上げられないのですが、ご遺族の中にはそれぞれ長い間顔を合わせていない方々もおられたのですね。ひとりひとりに私からお手紙を書かせていただき、ご葬儀にお集まりいただいたとき、ご家族の皆様から本当に心のこもった感謝のお言葉をいただきました。

それを聞いて改めて「行政書士の仕事を選んでよかった。自分にはこういう役割が向いているのだ」と感じました。まさに行政書士冥利に尽きる瞬間と言えましたね。

相続人が大勢いる遺産分割協議を解決

心に残るエピソードですね。相続のほうではいかがですか?

あるご依頼で、相続人が15~16人いたというケースが一番に思い出されます。かなり多い人数ですので、相続人を全員探し出すだけでも、数ヶ月レベルでかかっていました。

遺産分割協議は全員がそろわないと開催できませんので、そこにたどり着くまでご依頼者も私もかなりの時間を費やしました。すでにご住所などがわかり、連絡をとれている相続人の方は、なかなか進まない現状に不安を覚えておられたので、不安払しょくをしながら、根気よく探し続けたんです。

相続人の皆様がそろわれたときには「よくまとめてくださいました」と、深くねぎらいのお言葉をいただけました。その遺産分割協議は紛糾することなく、各自が協力し合ってスムーズに遺産分割協議書をまとめることができました。

行政書士として相談者を安心させる

横浜の遺言作成相談 長岡行政書士事務所 長岡真也

印鑑1本で済む相続手続を目指して

相続人の皆様をご不安にさせない。それは行政書士として大切な要素ですよね。

ご相談者様、ひいてはその周囲の皆様にご不安なく相続をしていただくために、精神的・物理的負担を軽くしてさしあげるのが、私たち行政書士の使命だと思っています。ですので、当事務所では「印鑑1本で済む相続手続」をコンセプトにしているんです。

相続人調査のための戸籍請求、遺産の調査、相続関係図作成、遺産分割協議書の作成、金融機関の解約払戻手続を含めた各種相続手続、各種専門家の手配、遺産の分配など、相続にはとかく面倒な調査や書類作成などが必要になってきます。つまり、やることが多すぎて、専門家以外の方がひとりでやろうと思うと、負荷が高過ぎて生活や仕事にも支障が出てきてしまいます。

ご依頼者の日常を守り、お迷いになったり不安になることなく、スムーズに相続を成功させて、まだおだやかな日常に戻っていただく。私たちの仕事の本質は、作業をすることではなく、「日常を守る」ということにあると考えています。

目が見えない方の財産管理を任意後見契約で安心してもらう

特に、ほどなく後期高齢者の数がピークを迎える社会的課題が叫ばれています。そうした中でも行政書士の役割は重要になってきそうですね。

例えば高齢者同士の老老介護問題もありますし、近年とみにささやかれている孤独死など、さまざまな問題の根は広がり続けているように思います。

実は、任意後見業務で、視覚障害をお持ちの方の後見人になったことがあるんですよ。身寄りのないご高齢姉弟でつつましくお暮らしになっていましたが、お姉様が先にお亡くなりになってしまいました。ですので、弟さんのほうは目が見えない状態で、しかも高齢で体も決して自由が利かない中、一人暮らしをしなくてはいけない…。

お姉様と生前仲が良かったご近所の方が、ある程度のお世話はなさっていたのですが、法的な代理人ではありませんので、さすがに財産管理まではできない。せいぜい近くのスーパーで何か買ってくるくらいです。そこで心配なさって、私をご紹介いただいたのでした。幸いにしてその時は認知症の症状などはありませんでしたので、ご本人からもぜひ後見人になってほしい、と。

しかし、お姉様が亡くなったがゆえの精神的なショックで、認知状態がすぐに悪化の一途をたどり初めましてね。介護施設のケアマネージャーさんらと相談し、施設に入る形になりまして、その後しばらくしてお姉様を追いかけるように旅立たれました。

訃報を聞いたとき、すぐに頭に浮かんだのは「もしも私が出会っていなかったら、依頼者の方はお姉様とお過ごしになっていたあの部屋で、誰からも看取られず、最期を迎えていたかもしれない」ということでした…。参列者は近隣の方が数名という小さな小さな葬儀でしたが、せめてものお見送りができ、お役に立てたのかなと思っています。

相続や遺言の専門家として、
日々成長し、見つめ直して昇華していく

横浜の遺言作成相談 長岡行政書士事務所 長岡真也

きっちりとおわりまで手をぬかず心をかえず

将来の相続の問題に先回りで応えること

先ほど依頼者のご不安を払しょくするとお話になっていましたが、任意後見の例にあるように、依頼者の方に寄り添うスタンスがないとできないことですよね。

相手の立場に立って考え、依頼者の方が心から「納得」できる結末を探していくということは、行政書士である以前に、私、長岡真也自身の使命であるようにも感じているんです。

相手がどう考えるか、先回りしてフォローをする。難しい専門用語ではなく、なるべく平易なお伝えの仕方をする。相手のお耳が遠ければ座る場所を変えて話す。そのように、細かなことを積み重ねていく先でこそ、依頼者の方が納得しえる「本心」は見えてこないと考えています。

目の前にいる依頼者のことを真摯に考え、ひとつひとつの案件に、心を込めて対応してきた結果と経験が、また別の方のお役に立つ礎になります。そのために、日々、自分を磨き続けることを忘れないように心掛けています。

横浜の行政書士として成長すること

例えば、どのように行政書士としてのご自身を磨き続けられているのでしょうか?

大事にしているのは、一人でゆっくりと思考できる時間を作ることです。私はカフェが好きなので、おしゃれなカフェ空間で、気になる本のページをめくってみたりしながら、1~2時間物思いにふけります。海が見えるエリアにまで足を延ばすと、港湾都市ならではの景観を楽しめもしますから、景観を眺めて心を落ち着けてリセットしたりも。

私は人と会うのが好きなので、行政書士の仕事はまさに天職ではあるのですが、定期的に自分を見つめ直す時間を大事にすることで、磨きをかけていると言えるかもしれません。もっとも、我が家には小さな女の子と、生まれたばかりの長男がいますので、あまりのんびりとしてしまうと、家庭的にはよくないかもしれないのですが(笑)

相続や遺言に直面している相談者の皆様に光をさせるように

お子様たちにとっても、頼れるパパでありたいですよね。行政書士として、父として、今後の目標などは?

私の家庭は、少々事情もあり、母親がほとんど女手ひとりで私を育ててくれるような環境でした。

中学生のころ「ごめんね、真也。お母さん、あなたを大学まで行かせてあげられそうにないんだ」と打ち明けられ、勉強への意欲がなくなり、私自身、少々荒れてしまってもいたんです。

ところが、行政書士として法律を学び、専門家としてご依頼を受けていくうち、「自分をもっと高めたい。自分の力がどこまで伸びるのか試してみたい」という挑戦意欲が膨れ上がるのを抑えきれなくなってきました。ですので、遠くない将来、法律を学ぶために大学に通いたいと考えているんです。

そうして挑戦していく自分の背中を、子どもたちにも見せたくもあります。もちろん行政書士としての仕事も、今まで以上によりお役に立てるよう、精進していきます。遺言、相続ほかご依頼者により価値を感じていただけるような仕事をしていきたいですね。

また、自分の想いを受け継いでいってくれる若い世代を育てたいと考えています。私一人だけでなく、そういう若き情熱ある仲間たちとともに、依頼者にとって理想的な行政書士事務所を築き上げていこうと燃えております。

《貴重なお話、ありがとうございました》

 

 

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