【遺言書川柳】足腰が不自由で公証役場に行けない!それでも遺言は残せます!

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【遺言書川柳】足腰が不自由で公証役場に行けない!それでも遺言は残せます!

皆様、こんにちは。「遺言書川柳」のコーナーがやってまいりました。

 

世間では、ユーモアあふれる公募川柳が多くありますよね。この「遺言書川柳」も、遺言書にまつわる「あるある」を、川柳で解説していくものです。

 

読みながら、ぜひ皆様もよい川柳が思い浮かんだら、教えてくださいね。

 

今回のテーマは、「公正証書遺言」です。さっそく最初の作品を見ていきましょう。

 

※本記事は、通常の法律の文章は難しいことから、楽しくわかりやすくお伝えするために会話形式にしています。

そのため、法律的な表現が少し変、厳密に言うとこうだ!等あるかと思いますが、そこは温かい心で読んでいただければ幸いです。

 

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足腰が不自由だから公証役場で遺言書作成ができない方

 

「遺言書 届かぬ様は ラブレター」(東京都大田区在住・Aさん 85歳・女性)

 

公正証書遺言を作りたいけれど、公証役場に行くことができない…その様子が、大好きだった女性に書いたラブレターを、いつまでも届けられなかった昔の自分の姿と重なったそうです。

 

…いや、そこは重ねちゃいけません! ちゃんと役場に届けて(作成して)いきましょう。

 

とはいえ、Aさん、足腰がお悪いのだそうです。入院もされているのでしょうか。自分で公正証書遺言を届けられないのだそうです。

 

こういう場合は自宅や病院、施設に出張してもらい、作成するということを考えてみてください。

 

一般的に、公正証書遺言は公証役場で作成しますが、遺言書は本人の意思を伝えるためにとても重要な手段ですよね。ですから、公証人も出張等で、できる限り協力してくれます。

 

では、これに関連した次の一句を紹介しましょう。

 

出張による公正証書遺言作成における財産額の大小について

 

「微財産 日記出すより 恥ずかしい」(横浜市南区在住・Bさん 87歳・男性)

 

自分の日記を他人に見られるのは、確かに気恥ずかしいものですね。

 

公正証書遺言の場合、財産の額について、「少ない財産だから見られるのが恥ずかしい」「大した額ではないのに(公証人に)来てもらうのは忍びない」という方もいらっしゃいます。

 

でも安心してください。恥ずかしいとか、申し訳ないとか、感じる必要はないんですよ。

 

財産は財産。額の大小ではなく、きちんと遺言を残して後にトラブルにならないようにするほうがよほど大事なんです。

 

公証人の皆さんが、額を気にして「この程度の財産で呼びやがって」なんて思うことは、まずありませんから安心して相談してくださいね。

 

ということで、今回ご紹介した2つの川柳作品にまつわる「公証人の出張」。意外に知らない人もいるでしょうから、その注意点を知っておいてくださいね。

 

公証人の出張範囲について

 

公証人は日本全国どこにでも出張できるの?

 

そういうわけではなく、公証人の出張範囲は決められているんです。出張範囲は、公証人が所属する法務局・地方法務局の管轄区域内で出張することができます。

 

例えば、東京法務局に所属している公証人は東京都内、横浜地方法務局に所属している公証人は、神奈川県内であれば出張がOKになるんです。

 

つまり、今回の川柳作者のAさんは東京都内の公証役場、Bさんは神奈川県内の公証役場に問い合わせればいいんですね。

 

気を付けなくてはいけないのが、出張に来てもらう場所です。例えばAさんが東京都内に住居があるものの、入院先が千葉県内だったら、東京の管轄外になります。「来てもらう場所」で管轄が変わることを覚えておいてくださいね。

 

出張における遺言書作成手数料はどれくらいかかるの?

 

公証人に公正証書遺言を作成してもらうときは、「公証人手数料令」に基づき手数料がかかってきます。これは公証人によって変わらず、すべて同じ料金なんです。

 

手数料・旅費・日当等について公証人手数料令で定めており、細かく金額が決まっています。

 

なお、出張を依頼する場合、さらに遺言手数料の50%となる「病床執務加算」が追加されます(遺言手数料は相続の財産額、相続人の人数によって変わります)。

 

加えて、出張の日当として1日につき2万円(ただし4時間以内であれば1万円)、病院や施設等までの交通費がかかってきます。

 

ということは、出張してくれた公証人に支払う手数料はこのような計算式になります。

 

支払い手数料=遺言作成手数料+病床執務加算+日当+交通費

 

出張を利用する際には、通常よりも費用がかかりますが、確実に遺言書を残せますから、AさんもBさんも、そして皆様も、ぜひ考えてみてくださいね。

 

公証人もプロですから、きちんと遺言者の気持ちに寄り添って手続きをしてくれます。

 

ちなみに、長岡行政書士事務所の長岡さんが、こんなことを言っていました。

 

過去の出張遺言の記憶

 

私は、今まで出張遺言作成も相当数携わってきました。

 

ある方が、余命いくばくもない状態で、入院先から事務所に電話をくださったんです。その日は大晦日。事務所も休みでした。

でも悲痛な声で「長岡さん、助けてほしい」と…。

 

私はすぐに訪問し、お話を伺って、年明け早々には公証人に出張していただく手配を整えました。

遺言書を完成させたのは、大晦日の最初の打ち合わせから、2週間もたっていないぐらいでしょうか。

 

そして、遺言書を完成させてさらに2週間後、その方はお亡くなりになりました。

 

無事に完成できて、とても安心なさったことでしょう。

死期が迫る中、私を頼ってくださった…それに応えられたのは、行政書士冥利に尽きると言えます。

 

 

 
行政書士 長岡 真也
この記事の執筆・監修者:長岡 真也(行政書士)
神奈川県行政書士会所属(第12091446号)
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